海外の小学校はこう!現地校で学んだ面積の勉強と息子のつまずいた点

先日、海外のワークブックにのっていた、

くり上がり/くり下がりの筆算の海外での方法について紹介しました。

カナダで生活していた時、 夏休み前になると本屋さんやスーパーの本コーナーには、 たくさんのワークブックがドーーンと並びます! ...

今日は現地小学校で子供が習ってきた、

面積の勉強方法について紹介したいと思います。

テキストは JUMP Math

カナダの小学校では自分用の教科書はありません

教室で貸与されるものを教室でのみ使うので、持ち帰ることはありません。

ですので、親は「子供が学校でどんな勉強をしているのか」が全くわかりません

子供から話を聞かない限り知ることはできません。

日本であれば教科書や宿題を見ることができるので、

「今どんなことを授業で学んでいるのか」

「もしかすると、子供はコレがわかってないのかも?」

と見たり、考えたりすることができます。

いちいち子供の授業の内容を確認することはなかなかありませんが、

知ろうとすればわかるというのは安心ですよね。

カナダでは算数の時間にJUMP Mathというテキストを使用していたそうです。

書き込み式のテキストなので、クラスメートは皆自分用のテキストを持っていたそうですが、

(このテキストも学校に置いたままで持ち帰りません)

息子は短期間しか小学校に通わなかったので、

先生がコピーして使用させてもらっていました。

プリントなので、その単元が終わったら持ち帰ったり、

学期末にドカンとまとめて持ち帰っていたので、

どんな風に算数を学んでいたのかを知れて非常に興味深かったです。

面積の単元

長男がグレード4でならっていた面積の単元のプリントです。

面積は、英語でArea。

Area in Sguare Centimetres で1平方センチメートルの面積について学ぶんですね。

おもしろいのが、

Shapes that are flat are called two-dimensional (2-D) shapes.

平らな形は2-Dだと教えているところ。

日本の算数で、2-Dや3-Dについては習いませんよね。

2-Dや3-Dの概念について知る機会があるのはすばらしいです。

上記プリントの1番は、

1マスを1平方センチととらえて、

その形が何平方センチなのかを数える日本でもよくある勉強方法です。

新鮮なのが、2番。

もともとの形を分割するパターン。

補助線がひいてありそこをつなげるだけですが、

かたちを分割すれば1平方センチが何個かのかたまりであることを見つけます。

それをふまえての3番。

写真ではA.B.C.の四角形に1平方センチずつの目盛りがついていますが、

これは息子が書き込んだもの。

四角形のまわりにひいてある補助線を利用して、

四角形の中に1平方センチがいくつあるかを求めます。

日本ではマスを足していって何個マスがあるのか、何平方センチなのかを求めることが多いように思いますが、

形を分割する練習をしっかりするところが面白いですね。

語学力がない息子がつまずいた点

プリントの下の方に、perimeterとありますが、

perimeterは周囲の長さという意味なんですね。

息子はこの意味がわからず作業がとまってしまったそう。

私もこの単語は知りませんでした。

日本の算数の問題でも、

「まわりの長さを求めなさい」という言葉は頻出しますよね。

a length of around と書かれるとなんとなくわかりますが。

しかし、この単語の意味がわからなければ何を聞かれているのかわからず、

問題が解けないということになってしまいます。

推測できるか、できないか

ある程度推測で答えを書くことはできるかと思いますが、

日本で面積を学ぶときに、まわりの長さって数えるのかな?

と不思議に思ったりもしました。

例えば、

上のプリントの3番のCのように、

横に2センチ、縦に4センチ、面積が8平方センチの図があったとき、

面積は2×4で求められますよ。という内容を習うと思います。

そのとき、まわりの長さは12センチですよ。と一緒に習うイメージが私にはありませんでした。

同じ面積でもまわりの長さが違うってこともあるんだよということを教えているのかな?

と想像したりしてみましたが、

どうしても、面積を習うときに、周りの長さも求めるということに頭がつながらないため、

perimeterの意味が推測できません。

推測で単語の意味がわかれば一番よいですが、

このように推測でも単語の意味がわからないこともあり、

英語力の低い息子には算数で解けない問題もありました

日本でも外国でもよく使う単語なのに、

知らない単語って思っている以上に存在するんでしょうね。

知らないと困る単語を知らない時に出会うと、1番勉強になります!

参考までに、面積の別のプリントです↓

このあたりは日本と同じような教え方のような気がします。

連日、海外での算数教育の状況をご紹介しています。 本日は、分数についてご紹介。 海外でならう分数 こちらは次男がグレード2...
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