SSTメソッドで鍛えられた、ナチュラルスピードを「聴く力」

SSTメソッドとの出会い

長男が小2の冬、徒歩圏内の近場で最近開講された英語教室のチラシが自宅ポストに入っていました。

内容は、

脳に効く、SSTメソッドを利用した英語教育。

英語のシャワーで英語耳を育てる。

幼児期は英語耳の黄金期。

というような内容。

ちょうどこの時期、英語教育について少し関心があった私は、主人と相談し体験レッスンを予約しました。

チラシを見た感じでは、どうやら他の教室よりも大量の英語を聴くというような印象です。

大手英会話教室とは少し違う視点での英語教育のようだなと興味を持ちました。

体験レッスン

体験レッスンは通常クラスとは別の時間に設けられ、

もう1組の親子が体験にきていました。

まず、外国の男の子や女の子が日常生活を営んでいる様子が描かれたイラストを見て、

その絵の様子を表現する文章聴いて、後に続いて文をマネていくというもの。

文は

I drink milk.

のような短文なのですが、

そのスピードの、速いこと、速いこと!!!

次々に絵が変わり、ナチュラルスピードの文が流れていきます。

え?こんな早いスピードで聞こえるの?

と、ついつい日本の英語教育しか受けてきていない私は驚きましたが、

これが現地の人が普通に話す、ナチュラルスピード

英語圏では普通の速さなんですよね。

ABCも最後まで言えない息子に、

最初からこの早いスピードで英語をインプットしていくのか?!!

と、私は衝撃を受けました。

次に、先ほど見たイラストが何枚かかかれた紙を机に置き、

イラストの内容の文章が次々流れてくる英文を聴きました。

そして、イラストの内容の英文が聴こえたらイラストの上にチップをおいていきます。

これは、耳から聴こえる英文と目で見るイラストが一致するとそのカードの上にチップを置く、というゲームでした。

子供自身は、聴こえたものが絵とつながる喜びや、さっきよりもたくさんわかった・早く理解できたという達成感が得られますし、

何より耳から聴こえる文目でみるイラストとつなげていく瞬発力・反射力がおもしろい!!!

しかも、ナチュラルスピードで!!!

と、息子をすぐに入会させることにしました。

SSTメソッドとは?

SSTとは、

Sound

Shower

Technique の略で、

「英語のシャワーを大量に浴びせるテクニック」ということです。

その英語のシャワーというものも、

単語を浴びせるのでなく、

日常で使われる基本の文章を、文章のまま浴びせるというものです。

しかも、

文章を日本語に変換するのではなく、

イラストを通してイメージ化させ英語を英語のままとらえていくというもの。

学ぶ英文も、子供達が日常よくつかう言葉で、子供達が理解しやすい言葉を学びます。

英語を日本語を介せずそのまま英語で理解させるには、とてもわかりやすい教材だと思いました。

教材で使用されるイラストは、

日本で生活をするアメリカ出身のTom(8歳)とカナダ出身のAlice(6歳)の男の子と女の子2人が普段の生活の中でおこる出来事を文章化しています。

6~7個の短文がつなげられてイラストを描写しているものもあれば、

そのイラストで成り立っている会話文もあります。

イラストを通して文章や会話を学び、絵と文のイメージをつなげて脳にインプットしていくんですね。

絵だけでなく文字もインプット

体験学習では聴こえた英文の内容と一致するイラストの上にチップを置くものでしたが、

通常はカルタとしてゲーム感覚でイラストと英文をインプットしていたようです。

まず、イラストがかかれたカードを机に並べ、

英文が聴こえたらその内容と一致するイラストを見つけて、そのカードを取る。

教室のみんなで競争しつつたくさんイラストのカードを取っていきます。

実際、カルタで使用していたイラストは96種!!

つまり96種の英文を目と耳で理解して、カルタゲームをしていたんです!!

細かく言うと、動詞が32個に対して、目的語である名詞が各3種。

例えば、

I read a comic book.
I read a newspaper.
I read a magazine.

のように、

Readという動詞に対して3つの名詞をセットにして覚えるという内容です。

つまり、動詞が32種。

それに対応する名詞が、32×3=96種。

短文96種をインプットしつつカルタをします。

それから、さらに【上級編】もご紹介。

実は、教室で使用するカルタの裏には単語が書かれているそうです。

(家で練習する用のカルタには書かれていません)

最初は耳から聞いてをみて取るカルタでしたが、

だんだんそれができるようになると、

次は絵でなく単語のみが書かれている面を並べ、

耳から聴いた短文とそこに使われる単語を目で確認してカルタをとるように訓練していきます。

単語のカードが取れるということは、

つまり、単語の綴りも自然と理解してしまっているということになりますよね。

楽しく遊んでいる感覚のカルタゲームですが、とても奥深い英語教育です。

息子によるとここで紹介した以外にもいろんなバージョンの遊び方があるそうです。

肯定文だけではない

一気に96種の短文をマスターしていきましたが、

その展開は肯定文だけではありません。

イラストの短文は、

I speak English.

の肯定文ですが、

同時に、

I don’t speak English.
Do you speak English?

否定文、疑問文もマスターしていきます。

レベルがあがっていくと、

これを応用して、

He speaks English.
He does’t speak English.
Does he speak English?

3人称の勉強にも発展されていきます。

教材

SSTメソッドの教材は、メソッドの開発者とともにまねび学園(まねびSSTクラブ)という教室が教材をつくって普及させています。

息子たちが通っていた英語教室で購入した教材は、

テキスト4冊

CD2種

カルタ1式

です。

テキストは、

カルタのイラストがかかれたものや、

動物やあいさつ文のイラストがかかれたもの、

イラストとそのシーンの状況や会話がかかれたものなどがあります。

CDは、テキストに沿った文章が録音されていたり、

自宅でもカルタの練習ができるように短文が録音されています。

息子たちの様子と効果

息子たちが通った英語教室ではSSTメソッドを利用しつつ、

習った短文をライティングすることや、

人前でイラストに対する文章を発表したりと、

インプットにプラスしてアウトプットする訓練もしてもらっていました。

何より、遊びのような感覚で英語を学べることが楽しくて仕方ない様子でした。

長男は約2年間教室に通いましたが、

やはり、聴く力がかなりつきました

英語でTVを見ていると、かなり聴こえています。

正直、大人の私よりも聴こえています

洋楽を聴いていても、「今○○って言ったね」と言ったり、

映画を見ていても、「ハハハハッ!」と理解して笑っています。

(私はなぜ面白かったのかわからず、恥ずかしながら息子に教えてもらうこともあります)

今考えると、やはり、最初からナチュラルスピードで大量の英語を聴いていたからではないかと思います。

このスピードが普通だととらえて英語に接してきたので、ナチュラルスピードに恐れはない様子です。

次男は約1年間教室に通いました。

長男ほどではありませんが、聴く力はついていると思います。

2ヶ月の現地校での生活では、全くと言っていいほど話すことができませんでしたが、

2ヶ月間「Yes」「No」「OK」のみでやり通していました。

空手教室にも通っていましたが、

「言っていることはわかる」と、日本語は一切なしの英語環境の中で最低限のことは理解して習い事もこなしていました。

やはり聴こえてはいるんですね。

次男は海外生活でSSTメソッドのよさを実感したエピソードがあります。

現地校で使用していたプリントのなかに、「ソリ」の絵がありました。

私が「ソリ」って英語でなんていうんだっけ?

と聞くと、

「えーっと、

I pull a sled だったから、

sled だ!!

と。

SSTメソッドで学んだ短文の中に、ソリが使われた短文があったんです!

絶対に例のイラストが頭に浮かんだのだとおもいます!ソリを引く絵が!

しかも、単語で思い出すのでなく、自然と短文が口にでるようになっていたんです!!

単語をただ覚えているのでなく、その単語がどのように使われるのかが反射的にセットで思いだして口に出せるということはものすごく大きな力だなと感じました。

SSTメソッドの効果

SSTメソッドにはこのような効果があると書かれています。

  • 英語の量を恐れない
  • 英語のスピードを恐れない
  • 発音がきれいになる
  • 英語で英語を理解する
  • 音の感覚で文法が身につく
  • 聞く力と語彙力が伸びる
  • 英語の反射神経が育つ
  • (英語の問いに短い時間で答える瞬発力)
  • ミスを気にしない
  • 口から英語があふれだす
  • 中学で音読が得意になる ( → 中学英語に強くなる)

引用:まねび学園 SSTメソッドとは

息子たちの場合、約1年~2年間SSTメソッドを学んだ後に海外で生活をしました。

実際に英語環境で暮らしてみて効果を感じたことは、

確実に英語の量やスピードは恐れないようにはなっている

ということです。

まだ英語学習の途中のため、日常生活に英会話をはさむ程度でさすがに口から英語があふれ出すほどまでにはいたっていませんが、確実に英語の量やスピードは恐れないようにはなり、聴く力の基礎をつくれたと感じています。

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