これが現実!小学校、カタカナ英語の外国語活動

昨日学校から長男が帰宅すると、

「今日、学校の英語がすごく嫌だった。」

と言いました。

「どうして?」

と聞くと、

英語の歌を歌わされたんだけど、

全部カタカナで読み仮名がつけられていて、

カタカナの歌を歌ってた。」

と言いました。

長男は小5。

授業で、ごくたまに英語の授業があります。

正確には、外国語活動ですね。

教科書はこのようなもの「Hi,friends!1」↓

授業は毎日の時間割に組み込まれているわけではなく、

他の科目の進捗具合で余裕のある時に外国語活動が組み込まれるようです。

教科書に沿った内容をすることもありますが、

主に「外国の人が学校にきて国の文化などを話す」ことが多いようです。

教科書の内容は、

色や教科や食べ物などの単語をまず覚えて、

それを利用して、

How many…?
What do you like…?
What would you like…?

の文に単語を埋めて文を作り、

友達と練習しあう、というようなものです。

今回息子が学校で歌った歌は、

「We are the world」

日本人の小学生も知っておくべき有名な曲ですよね。

ちょうど、息子の学校では「総合学習」で世界の国々を調べていました。

その授業を踏まえての、「We are the world」。

とてもいい流れだと思います。

ただ、

歌詞の教え方は、やはりカタカナの英語だった・・・。

歌を歌うとき、黒板に英語で歌詞が書かれ、

その上にカタカナで読み仮名も書かれていたそうです。

生徒達は皆、そのカタカナの文字を音楽に合わせて歌ったとのこと。

実際、息子が持ち帰った、We are the worldの歌詞が書かれたプリントにも、

英語の歌詞の上に、カタカナが表記されていました。

例えば、

「ウィアーザ  ワール    ウィアーザチルドレン」
「we are the world     we are the children」

このような形で最初から最後まで歌詞が書かれています。

サビの部分の続きはこんな感じです。

ウィアーザ ワンス フメイカ ブライタディ
ソレッツ スターギビン
セーザ チョイス ウィメーキン
ウィ セービン アロン ライブス
イットゥル ウィメイカ ベタディ
ジャスチュアンミ

↑だけみると暗号のようです(笑)

We are the ones who make a brighter day
So lets start giving
There’s a choice we’re making
We’re saving our own lives
Its true we’ll make a better day
Just you and me

↑が英語の歌詞です。

わざわざカタカナをつけずに、

聴こえてくる音に近い発音を各々歌ってみたらいいのでは?

と私は思います。

大人になった教師には聴こえない発音が小学生なら聞き取れることもあると思うんです。

カタカナで表記してしまえば、絶対にカタカナを見て覚えようとしてしまいますよね?!

カタカナがないなら、

子供達はなんとか聴いて発音を近づけて歌おうと努力するのではないか、

一生懸命耳を澄まして聴くのではないか、

それが外国語活動になるのでは?

と思ったりもします。

息子は、帰国後、特に外国語活動が楽しみだったので非常に残念がっていました。

なぜ、彼がカタカナをこんなに嫌がるのかというと、

海外で生活していたときに、

「日本のカタカナ表記が英語とは違うものがある」

ということを体感してきたからです。

実際、カタカナの単語を話しても、

全然通じない単語があった・・・。

息子はカタカナが日本人の英語を困惑させていると感じているんです。

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しかし、現在の日本の小学校の先生が、

英語を小学生に教えるのはどう考えても無理がありますよね。

先生自体が英語を理解できていない場合も多いですし、

発音だって正しいものを伝えることは難しいはずです。

今回の歌の場合も、皆ですべてを歌うようにするには、

時間が足りなかったためにカタカナをつけたのかもしれませんし、

授業時間との兼ね合いもあるのだと思います。

2020年には小学校の授業に英語が「教科化」されるようです。

2017年現在の小学校5年生の外国語活動はこのような取り組み状況です。

この先、どのように変化していくのでしょうか。

何年間も試行錯誤されて教育改革がされるだと思いますが、

実用的な英語教育に練り上げられるのは、何年かかるのでしょう。

いつ日本の英語教育がベストの状態になるのかは全くわかりませんが、

現在小学生の子供達はその英語教育をうけていない世代になることは、確実ですね

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